次の日。




「えぇー!?
あの、須藤一に補習してもらったのー??」




「え、あのって…なに?」




「特進科で成績優秀、優しいし、
クールでイケメン眼鏡王子!!」





優しい…?どこが?




「騙されてるよ、皆。出てくるのは罵声ばっか!確かに勉強出来るし、イケメンだとは思うけど…全然優しくない!
あの人真っ黒だよ、真っ黒!鬼だよ鬼!
でもまぁ、メガネは好きだけど。」




「あはは!そういえば、
眼鏡男子好きだもんねぇ、梨那は。
って、ほら、噂をすれば…♪」




綾華は廊下の人だかりを指差す。
その中心にはあの男が。