そんな時にも彼はいつも傍にいる。
「蕾奈様。本日のランチは私が真心込めて
作らせて頂きました、お弁当で御座います。」
真澄は調理師免許も取得済みなのである。
「あ、いらない。今日は自分で作ってきたの。」
「さようですか…自信作だったのですが。
仕方ないですね、自分で食べる事にします…。」
う……そんな悲しそうな顔されると、
私がいけないみたいじゃない。
「……分かったわよ、交換してあげる。」
「蕾奈様…?」
「だーかーらー!そっちは私が食べるから、
真澄は私のを食べればいいでしょ。」
「ありがとうございます、蕾奈様。
大切にさせて戴きますねっ!」
「バっ…バカじゃないのっ!?
いいから、さっさと食べなさいよっ!」