「そうだったんだね…。確かに事実を知って
離れて行っちゃう人もいるかも知れない。
けど私は、美羽が元ヤンでも変わらず友達だよ。」



「カナ…ありがとう。」



「おー終わったかー。」



感動の途中で、
教室に入ってきたのは俺様メガネの蓮兄。



「蓮兄…なんか用?」



「お前、随分だなぁ、奴隷のくせに。」



「残念でしたー、もう奴隷じゃないもんねー!」



「お前…!」



「あはは。でも昨日の先輩、皆の前で
美羽を傷付ける奴は俺が許さねぇ!
って宣言して、かっこよかったなぁ。」



「おい、それいうんじゃねぇー!」



ドキンと胸が高鳴る。