どうしよう、バレた…。
きっと皆もカナも離れて行く━━…。



気が付くと学校を出て近くの公園まで来ていた。



「はぁ……。」



「カバン置いてくなよ、ったく…。」



後ろを振り向くと、
そこにいたのは大嫌いな俺様メガネだった。



「…なによ、笑いに来たわけ?」



「黒薔薇の幹部が聞いて呆れるな。
元ヤンがこんだけで弱気になんのか?」



「蓮兄には分かんないよ!
友達と話したり、遊んだり、
普通に学校生活送りたかったのに!
だからわざわざ遠い学校にっ━━━━…」



強引に引き寄せられ、抱き締められる。



「だったら逃げんな。
戦う前に諦めてんじゃねぇよ。
元ヤンは当って砕けろだろ?」