「愛沢さんは昔ね、」



「ちょっ…それはっ━━━…!」



私の声も虚しく、
ショウの声は教室中に響きわたった。



「黒薔薇って暴走族の幹部だったんだよ。
皆、怖くて近づけなかったよー!」



「えっ…?」



教室は一瞬静まり返ってから、ざわめき出し、カナは凄く驚いてる。



「あれ、もしかして隠してたの?」



私は到堪れなくなって、その場から逃げた。



「美羽、待って!」



後ろからカナの声が聞こえたけど、
構わず廊下を走る。