「んー?それが人に頼む態度かぁ?」
「………乗せてください。」
「っくく…、しょうがねぇから乗せてってやるよ。」
屈辱だ…こんなやつに頼むなんて…!
いつか覚えてろー!!
今すぐ叫びたかったけど、
遅刻だけはしたくないのでグッと我慢した。
学校に着くと教室前まで送り届けられ、
「放課後ここに迎え来るから待ってろよ。
居なかったらバラすからな?」
青ざめる私を見て上機嫌で去って行った。
教室に入ると友達のカナが駆け寄ってきた。
「美羽!!さっき一緒にいたイケメンって安藤蓮先輩!?」
「そうだよ。昔住んでた家の隣の人。」