「だったら、一回だけキスしてよ。」



えぇ!?なにそれ!?



「はぁ…分かった。もう付き纏うなよ。」



え……。
笹原君、キスしちゃうの?



女の子と笹原君の距離が近付いてきて、
キスする瞬間。



━━━━━ガタ。



そばに置いてあった箱に足が当たってしまった。やばいと思った時には遅かった。



中にいる笹原君と目が合って、
私はその場から逃げ出した。



ばかだ、私…。



少し優しくされたからって、
一度可愛いと言われたからって…



一人で舞い上がってた。