━━━━━どきん。
あ、まただ…。
見る度にドキドキする。
試合は笹原君のチームの圧勝だった。
試合後、真っ先に私の所に来た笹原君に
一緒に帰ろうと言われて体育館の前で待つ。
続々とバスケ部の人達が帰って行くけど、
笹原君が一向に部室から出てこない。
「遅いなぁ…。」
私は気になり悩んだあげく、
バスケ部の部室に行く事にした。
部室の近くに行くと、
窓が少しだけ開いていて声が聞こえた。
「笹原君が好きなの。付き合って。」
「ごめん。俺、好きな奴いるから。」
こ、告白…!?
私、見ちゃいけないもの見ちゃった?