「そっか。私…笹原君の事好きなんだ。」
自分の気持ちに気が付いた私。
そしてあっという間に時は来た。
放課後、練習試合が行われる体育館に向かった。重い扉を開けると既に試合は始まっていた。
わ、応援に来てる人、結構いるんだなぁ。
私は隅の空いていた所に移動する。
あ、笹原君、いた…!
2番のゼッケンを着けた笹原君。
ボールを奪い、ゴールにシュートする。
その瞬間、歓声が沸き上がる。
その中には笹原君の名を呼ぶ声も。
やっぱり…人気なんだなぁ、笹原君って。
かっこいいもん。
ぼーっと眺めていると笹原君と目が合う。
嬉しそうに笑う笹原君。