「いや、無理にとは言わないけど、
なんつーかさ、渡辺が応援してくれたら、
頑張れそうな気すんだよっ!…ダメか?」


━━━━━どきん。



胸が高鳴る。



「ううん、行くよっ。笹原君応援する!」



「そっか!よかったー!
じゃあ、明日の放課後、体育館だから!」



━━━━━どきん。



また胸が高鳴る。
あれ、もしかして私、ドキドキしてる?



「うん…分かった!」



私は教室の前で笹原君と別れた。
それからの私の心はおかしかった。



だって、授業中も家にいる時さえも、
笹原君の顔が思い浮かんで消えない。