次の日、5限目は化学だった。
私は化学室までの廊下を歩きながら考えていた。
昨日の事は…気にしない方がいいよね。
きっと深い意味はないと思うし。
化学室入ると自分の席につく。
笹原君は授業ギリギリに来て小声で言った。
「よ!また今度一緒に帰ろうな!」
「うん。」
あれ、笹原君いつも通り?
やっぱり、そんな深い意味なかったのかな。
授業が終わると笹原君に廊下で呼び止められる。
「明日の放課後、空いてる?」
「うん、空いてるよ。」
「実はさ、部活の練習試合があるんだ。
それで出来たら、応援来て欲しいんだけど…。」
「え!?」