実験の時に率先してやってくれるから、
頼もしいなといつも思う。
私はもう一度ゴミ箱を持ち、ゴミ捨て場へ急ぐ。
ゴミ捨てが終わって教室に戻ると、
既に皆帰ったらしく誰も残っていなかった。
帰りの支度をしていると借りていた本が出てきた。
「あ、忘れてた!
今日までだし、図書館行かなきゃ!」
私は急いで図書館へ向かった。
ギリギリ閉まる前に返却出来た。
「はぁ…間に合って良かった。 」
下駄箱で靴を履き替えて外に出ると、
だいぶ暗くなっていた。
そのまま歩いていると、
後ろからワイワイと男子の声が聞こえた。
その声は徐々に近付いてきて追い越される。