そして、追試前日の放課後。 「やばー!体育で居残りさせられて、 遅れちゃったよー!」 須藤君、怒ってるかな…。 私は教室のドアを開くと、 目の前で手を合わせて勢い良く謝った。 「ごめんなさい! 体育の居残りで遅くなっちゃっ……」 足を組んで椅子に座り、 壁に背もたれて寝てしまっている須藤君。 「寝てる…?」 私は須藤君の前まで行くと顔を覗き込む。 やっぱりイケメンだなぁー。 話さなければ完璧なのになぁ。