ねぇ、櫻ちゃん。


君のラブレターに囲まれて、私は眠りたい。



水色の封筒。

それは君からのラブレター。





始まりは君色のハンカチだった。


『あの、これ落としましたけど』



艶やかな黒髪、真っ直ぐなその瞳は

私を惹きつけて離さなかった。


君の初めての笑顔は

優しく、温かくて。


新緑の葉が舞う5月のあの日。

私は……




君に、初めての恋をしました──