櫻くんへ


櫻くん、久しぶりね。

急に転校なんて決めてごめんなさい。


恋文から誰にも言わないでって聞いた時、あなたの事が浮かんで泣いてしまったわ


恋文の部屋を久しぶりに掃除しようとしたら
そのピアスがあったの。


そばにメモ帳があって

『櫻ちゃん、誕生日おめでとう』


ってあったから、
あなたへのプレゼントだと分かったの

そのメモもこの封筒に一緒に入れてるから見てね



櫻くんに、ひとつお願いがあるの。


こっちに、1回来て欲しいの。

恋文の願いだから。


住所はダンボールに書いてあるでしょう?




待ってるわね。



─逢沢 ゆず─