『じゃあ、恋文がその穴を埋めてあげるよ』 恋文は俺を抱きしめて、そう呟いた。 『……え?』 『櫻ちゃんが寂しい時、私がその寂しさを埋めてあげる…だから、私を頼ってね』 この時、恋文が好きだと大好きだと 改めて実感した。 物理的に…埋めてきたね。 「今、すげぇ寂しいよ」 恋文のくれたピアスを付けて そっとピアスに触れた。 シルバーの桜の花びらの形。 一緒に入っていた手紙を開ける。 ゆずさんからの、手紙。