「で、真由を泣かした、と」

夕食を3人で食べながらそーちゃんは怒って祥太郎くんを睨んだ。

「ごめん…」

しょんぼりする祥太郎くんが可哀相になって、

「そーちゃん、私が悪いから」

と、間に入った。

元はといえば、私が勝手に思い詰めていて。

それが祥太郎くんを苦しめて。

「二人とも、ごめんね」

そーちゃんは表に出さないけど。

きっと私の考えには気がついている。

「真由」

そーちゃんはすごく穏やか笑って

「俺は自分自身で真由を選んだから。
俺が幸せじゃないとか思わないで欲しい」

「うん」

私もそーちゃんを見つめた。

「…じゃ、俺、お邪魔だから」

食べ終わった祥太郎くんは立ち上がった。

「続きはど〜ぞ、ごゆっくり!」