全日本が終わるといよいよ、結婚式が近付く。
その寸前の、お店の定休日。
私達は朝から拓海くんのお墓に行った。
まだ、拓海くんにはちゃんと報告していない。
山の中腹にあるこの場所は車で30分くらい。
街がよく見渡せるこの場所。
更にその上を登って行くと、あの展望台へ行ける。
私達2人は墓前で手を合わせた。
『拓海くん。
私、そーちゃんと結婚するわ。
…これが本当に私にとっても、そーちゃんにとっても幸せかはわからないけど。
でも、きっと幸せになってみせる。
産まれてくる赤ちゃんと3人で仲良く暮らしていけるように、見守っていてね』
私が顔を上げるとそーちゃんはまだ手を合わせていて。
カッコイイ、というより綺麗なその横顔をしばらく見つめていた。
その寸前の、お店の定休日。
私達は朝から拓海くんのお墓に行った。
まだ、拓海くんにはちゃんと報告していない。
山の中腹にあるこの場所は車で30分くらい。
街がよく見渡せるこの場所。
更にその上を登って行くと、あの展望台へ行ける。
私達2人は墓前で手を合わせた。
『拓海くん。
私、そーちゃんと結婚するわ。
…これが本当に私にとっても、そーちゃんにとっても幸せかはわからないけど。
でも、きっと幸せになってみせる。
産まれてくる赤ちゃんと3人で仲良く暮らしていけるように、見守っていてね』
私が顔を上げるとそーちゃんはまだ手を合わせていて。
カッコイイ、というより綺麗なその横顔をしばらく見つめていた。