「沙織と俺は完全に終わってるよ。
気にしないで」

帰りの車の中でそーちゃんは淡々と言った。

私は頷くけど。

でもあの調子じゃ。

沙織さんは諦めきれていないね。



「もう、誰にも邪魔されたくない。
俺は真由と結婚したい」

そんな事を言われたら。

頷くしかないじゃない。



「そーちゃん」

信号待ちをしている間、私はそーちゃんを見つめた。

そーちゃんも私を見つめる。



「私をもらって下さい」