「真由ちゃん?」

お昼に総一さんは一度帰ってきた。

「どうしたんですか?」

私は立ち上がろうとすると手で座っているように合図をする。

「さすがに心配だから」

そしてテーブルにあるアルバムに目を落とした。

「あ、勝手に見てごめんなさい」

私は頭を下げた。

「構わないけど」

総一さんは開いている写真を見て、一瞬、目を見開いた。

やっぱり。

そうなのかな。

「今日、夜ご飯、作っておきますね」

ちょっと気まずいので、話を変えてみる。

総一さんの顔がパッと明るくなって

「ありがとう、出来るだけ早く帰ってくるから」