「…何とでも言えばいいよ」

そーちゃんは私の手を再び握りしめて歩き出した。



一番。

傷ついているのは。

そーちゃん。



「ひょっとして、私との結婚は沙織さんが復縁を迫ったから?」



今度はそーちゃんが足を止めた。

「…確かに逃げはあったけど」


やっぱり…

そうじゃないと、他人の子供を妊娠している私なんかと結婚しないよね。


「それだけじゃないよ。
きっかけはそうかもしれないけど、今は真由を愛してるよ」


もちろん、お腹の子供も。



そう言われて私は顔が真っ赤になる。