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__ガラッ…!



「すみません、遅れました」



あのあと、わたると話が終わった(らしい)後輩くんが、教室の中へ入ってきた。



でも、なぜだかわたるの姿がない。
…お便所だろうか?



「……芹沢はいつものことだとして…
今日は成田まで遅刻か。
普段は遅刻なんてしないのに…
俺の時だけ遅刻か?えらくなったもんだなー」



と、委員担当の教員が
後輩くんに嫌なことを言う。



……なーんか、むかつくなぁ…。



あたしのことは別に悪く言ってもいいよ、
ふつーに正論だし。

でも、後輩くんを悪く言うのは
めっちゃイラッとする……。



と、内心思いつつも
顔には出さずにふっと微笑んだ。



「……センセー、あたしが後輩くん誘ったんだから、悪く言わないでくださいよ」



「……誘った?あーそうかそうか。
お前が成田を連れ回してたのか。
まぁ、そんなことだと思ったよ。」



ケッ…とバカにして言うこの人は
あたしの嫌いな教員、丸井。



まあ、教員は基本みんな嫌いなんだけどね。
さくら先生を除いて。



「芹沢、今後は成田を巻き込まないように。
成田はお前と違って優秀で、
期待の星なんだからな。お前と違って」



……丸井がそんなことを言ったあと
後輩くんは何かを言い返そうとしてたから、
「はぁーい。それでセンセー、あたし何したら良いですか?」とわざと後輩くんの言葉を制止した。



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