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「ん……」



不意に目が覚めると、視界に映ったのは…



白い天井…



薄ピンク色のカーテン。



太陽が差し込む窓側からは、鳥の鳴き声と
生徒の楽しそうな声が聞こえてくる。



でも、室内は静けさに包まれていて
自分1人しかいないのだと、確信する。



真横を見れば、
未開封のスポーツドリンク。



頭の下には、氷枕が
いつの間にか置いてある。



冷やし過ぎないようにか、
枕をくるんでいるのは
女物の可愛らしいタオル。



……たぶん、芹沢 茉梨乃の私物。