「人見知りなのかな。自分から親しくするのって苦手で。真衣とのときだって、真衣から積極的に話しかけてくれたよね。
あれがなかったら、私は真衣とだって友だちになれなかったかも」
隣の家に住んでいれば、無条件に仲良くなれるわけじゃない。
幼い頃、自分から話しかけることができなくて、むっつりと黙っているような私に、
真衣が根気よく笑いかけてくれたんだ。
だから、真衣とは普通に話せるようになった。
今ではバイトを始めて、仕事の話であれば気負わず話せるようになった。
崇さん相手だって、仕事の延長だからどうにかなっている。
ただ、それだけなんだ。