その手紙は、アンナ達を救った女性が残したものだった



「【鍵】を探せと書いてあったわ。世界に一つだけある【鍵】を探して、生きてみろ・とね」





シーン・・・とする
どうやら、話は終ったらしい



「じゃぁ、アンナらは【鍵】を探す為に怪盗をしてるんやな」


「ええ」



なんか、滅亡やとか悲しい話をしとるはずやのに・・
みんな全然悲しそうな顔してないやん





「願いは何個でも、どんな願い事でも叶えられる」


突然、コワルがそんなこと言い出した


「つまりさ、コトが元の世界に帰りたいって願ったら帰れるの」



親切なシーナが、コワルの言葉について説明を加えてくれる



・・・ってことは??


「うち、元の世界に帰れるんやぁ!!?」




うちは、飛び跳ねるほど喜んだ
てか、飛び跳ねて喜んだ

てっきりこの世界で過ごしていくんやと思っていたうちにとって、それは何よりも嬉しいことやった
別に、アンナ達のことが嫌いなわけではない
でも、元の世界の友達や姉花音のもとには帰りたかった