うちは、今まで普通に生きてきた
確かによく、変な子や、と言われることはあったけど・・

でもまさか!!
まさかやで、ホンマ・・

異世界トリップして、
親戚かもしれない人に会って、
その人らと一緒に怪盗として生きる

やなんてことは、考えたことすらなかった


でも・・・・

「嫌じゃない!むしろ大歓迎です!!」



うちは、すぐにそう答えた
頭が悪いうちにとって、理解できる範囲はとっくの昔に超えている

でも、それは拒絶反応とちゃう!!


今までの生活が嫌やったわけやない
でも、自分の力を自由に使うことができる仕事がある!!


それは、うちが心の中で少しだけ望んでいたことやった
元の世界では、そんなことは出来ようのないことやったんや



アンナは、うちの答えにうなずくと、口を開いた

「じゃ、決定ね☆
 ん・・とりあえず、私たちが怪盗をする理由でも、聞いててもらおうかしら?」


アンナはそう言うと、12年前の出来事から話始めた