「まま、二人とも。あんま睨みあわないでよ。これから一緒にお仕事する仲間だってのに」



シーナは、困ったように仲裁に入ってきた
シーナは唯一まともな子やなぁ

・・?
てか今、衝撃的な何かを言わんかったか??
こいつと一緒に仕事するとか何とか・・・


「まだ、お前のことは認めてないから」


ちょっとだけ困惑する琴に、コワルはそう言った

あぁ、認めてないって・・
やっぱこいつと仕事すること決定なんか?
うち、上手くいく自信ないぞ!


「もし、お前がマルシア家の血族だとしても・な」

「もう、頑固ねぇ☆」

「コワルが何を言っても、コトは私たちの仲間だからね」



3人が言い合う中、琴はただ困惑していた
仲間なんは、まぁエエわ
でも・・・――――


「マルシア家の血族って・・・何や?」



「あれ?言ってなかったけ??」

「あなた、12年前のマルシア家滅亡といっしょに消えた2人の少女のうちの1人可能性があるのよ☆」


琴の思考は、一瞬停止した。

・・・う、うっそやろー!!


両親は、二人とも事故で死んだ言われとったし、実際見た記憶もないけど・・
しかも、姉の花音は力を使えとるけど・・
でも、うちにはちゃんとおじさんとおばさんがおるし
それにもし、アンナの言うことがホンマやったら、姉ちゃんとうちは小さい頃に異世界トリップしとることになるやん
うち、どんだけトリップ好きやねん!!