コワルを睨みつけながら、琴は一気に喋った
一気に喋りすぎたせいで、軽く息切れしている
周りのみんなは、そんな琴をポカンと見つめた
「クックックッ・・・」
しばらくして、シーナとアンナは笑い始める
だんだんと、笑い声がでかくなってきた
「何やねん」
琴は二人に向かってそう言った
多少イラついてる様子の琴
そんな琴に、シーナは笑いながら答えた
「コワルの年齢は、11歳なの!だから・・クッ・えっと年下なのは確かなんだけどね・・」
「コワルちゃんは可愛いものねぇ♪6・7歳に見えたんでしょ、コトちゃんも」
・・・・・?
ん?ンンンン??
ちょっ待ってぇな
ってことは、失礼なんは思いっきりうちやん!
何やねん!
偉そうなクセに童顔かよ!!!!!
いや、童顔なんはこの際置いて・・
本気で小さいねんけど、こいつ
「うるさい、二人とも。コト、お前もだ。今度そんなことを言ったら、手加減しないからな」
「はい」
琴は素直に頷いた
偉そうやとか、
未だに上から目線直さんとことか、
童顔やのに頭良さそうなとことか・・・
それ以外もいろいろ
ムカツクとこはめちゃっくちゃあるけど
今は、コワルの言うこと聞くしかないやんか!!
こんな顔で・・
こんな[言うこと聞かんかったら、即刻この家から追い出すぞ!!]顔で言われたら・・
言うこと聞くしかないやんかぁ
うちは異世界トリップしてきたんやで
ここ追い出されたら行くとこないんやで
うちはトリップしたこと誰にも言うてないはずやのに
人の弱みを握って・・・
しかも、ギロッと睨みながら言いやがって・・・