琴とシーナが見えなくなる
その場に、プレアしかいなくなった
さっきまで、魂と戦っていたことが不思議なくらい、静かだった

 
「さよなら。シーナ、コト。大きくなったな・・・」


プレアは、二人が去っていったほうを向いて、小さくそうつぶやく
その声は、沈黙に吸い込まれるように、響くことなく消える
風の音だけが、絶えず聞こえていた



「プレア様。行きましょう」

「そろそろ、ここも移動しなくっちゃ」

いつの間に来ていたのか、二人の少女がそう言う
少女・・というには、少し大きいが・・

プレアはフッと笑うと、二人と共に去っていった