何事かと思い、後ろを振り向くといかにも番長ですっていう感じの人が入ってきていた。
なんか久しぶりに不良を見た気分だぞ、こりゃ
最近、不良にあってなかったからなぁ
ん・・と、確か豪ちゃんはどっかの番長やったっけ?
一樹くんも結構強いのやったけ?
・・・・
いや・・うん
ほっとけ
もう、どうでもいいわ
「何してんだい、勝手に。誰かが勝手に入ってきてたらあたしに言うように言っといただろ。」
さっすが番長。
入ってきただけで中の空気を変えとる。
「で、その子は誰だい。」
番長さんは、うちに話しかけてくる。
うちはまた生意気やとか猫やとか言われるのがいややったから、
いや、正直に言います
なんか言いたかったからです、はい
「うち、琴って言います。なんかいろいろあって気がついたらここにいて。そんで困ってたらここの人がなんか家を言えとか言ってきて・・・とにかくホンマ困りますよ。」
「そうか。あたしの部下が悪いことをしたな。おわびと言っちゃぁなんだが、あたしの家に来な。飯くらいならごちそうしてやるよ。」
番長さんはいい人だった
ご飯をゴチソウしてくれるやなんて、どんだけエエ人やねん
てか、すぐ怒鳴るような部下?を持つやなんて・・
大変やなぁ~
ま、そんなことは置いといて・やなぁ
さすがにいきなり家は、番長さんとしてアカンのちゃうん?
そう思ったのに「ありがとうございます。」と言ったのは、
なにか掴めるかもしれない、と思ったからだ
元の世界に帰るための手段か何かが・・
いや・・また嘘です
面白そうやからです
そんな帰るためとかそんなん考えてませんでした
姉ちゃん、こんなことになって家に帰れてないけど、
帰るための手段探そうとしてないけど、
何気にこの今、めちゃくちゃワクワクしとるけど、
ホンマ怒らんといてーーー!!!