都心の本社から程近い、夜景のきれいなレストラン。
ワインで乾杯する。
お洒落なひととき。
目の前にはどストライクの超絶イケメン。
私の彼氏ですって、みんなに言いふらしたい。
食事してるだけで充分そう見えるかな、見えるよね??
ああ、美味しい。
ああ、幸せだ。
「あの話」
「はい」
「…その、将来のことだけど」
言いにくそうに匡次さん。
「急ぎませんよ、いつまででもお待ちしてます」
美味しいお酒とお料理。
幸せな空気に酔いしれ、ほわんとしながら。
「そう言ってもらえると助かるよ。仕事が思うように捗らなくて」
にっこりと微笑んで見つめられ、テーブルの上で大きな手で私の手を包み込んでくれる。
とろけそうだ。