そして匡次さんからは、 『期待に添えず申し訳ない』 と、メールが来た。 距離を置こうとした矢先の、彼の方から別れ話だ。 いつまでも先伸ばしの関係も良くはなかったけれど。 せめてひとこと、こんな私に付き合ってくれたことを、夢を見させてくれたことを後悔したくはなかった。 あのボブヘアの女性は、私を品定めするための、会長の第二秘書だった。