サングラスをかけていたり、スキンヘッドだったり、見た目は近寄りがたい人たちばかりだ。


車から出た男たちが由梨の家へと向かって行くのが見えた。


この人たち、誰……?


男たちをジロジロ見ていることもできなくて、あたしは電信柱に隠れるようにして様子を見ていた。


玄関から由梨が出て来る。


男たちを見て驚いた顔と、困惑した顔を交互に浮かべる。


「どなたですか?」


由梨のそんな声が聞こえて来た。


由梨の家は共働きで両親とも出かける時間が早い。


この時間は、由梨しか家にいない状態だ。


「ちょっと話があるんだ」


1人の男が由梨の手を掴んで歩き出す。


その周囲を取り囲むようにして動き始める男たち。