「どう言う事や?」




拓海は全くわからないと言った表情を見せる




「この粉末…見せて頂いてもよろしいですか?」




柊が袋に入った粉末を見て校長先生に聞いた




「あぁ…気をつけるんだよ」




校長先生がそう言うと柊はハンカチを取り出しその袋を掴んだ




「見た感じ片栗粉みたいやな?」




拓海は粉を見ながらそう言った




「ボケてる場合か」




舜は軽いツッコミを入れてマジマジと袋の中の粉を見る




「やっぱり君たちにも分からないかね…」




校長先生はガックリと肩を落としたとき




「おい…これって!」




突然璃玖が驚いたような声を出した




「何かわかったのかね?!」




校長先生が食いつくように反応する




「まさか…」




柊はそう言うと驚いた顔をした




「なんか分かったんか?!」




拓海も興味津々な感じでそう聞いた





「この匂い…どこかで嗅いだことがあるだろ」




璃玖がそう言うと舜と拓海、私はその袋に鼻を近づけた




匂ってみると意外といい匂いがした




「柚子…みたいだね」




私がそう言うと舜はハッとした表情になる




「おいまさか!」




舜の表情が一変して焦りの表情に変わった




「多分そのまさかだ」




璃玖が舜を見てそう言った