- 作品番号
- 1428035
- 最終更新
- 2021/03/07
- 総文字数
-
20,627
- ページ数
-
26ページ
- ステータス
-
完結
- PV数
- 3,264
- いいね数
- 2
きみについて知っているのは
顔と、名前と、学年と
多少の傷があるってことくらい
―――――――――――
By the way,
I have something wanna tell you.
'17/5/2~5/11
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野いちご10周年記念の限定小説です。
小説を読むためのパスワード取得方法は、5月30日(火)に野いちご10周年ページにて発表予定です。
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晴虹さま・KIMORIさま
吉永 優さま・野々原 苺さま
蒼山 螢さま・いいよさま
素敵なレビューを
ありがとうございました
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まぶしい表紙画像は
吉永 優さまに
作っていただきました
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この愛しきかすり傷
この作品のレビュー
2017/06/04 15:16
ネタバレ
ありがとう、の思い出
ひとりぼっちになって出会ったのは、ひとりぼっちの後輩。
知っているのは顔と、名前と、学年――
それだけのふたり。でも、それだけでよかった。一緒にいること、一人じゃないと思えること。それだけで、ふたりはなによりも心強く思えたのだろう。
だから、言いたいことがある。
放っておけない彼を愛しく可愛く思う気持ちが読めば読むほど伝わってくる。
その気持が彼の気持ちに応えられるものなのかどうかはわからない。
わからないからこそ、ラストに希望を感じました。
一年後か、数年後か、わからないけれど。いつかもしかすると――。
彼の彼女にとって、どんな未来が待っていようとも、ともにお昼を食べたこの日々は、ありがとうの気持ちとともに蘇る大切な思い出になるだろうな。
2017/06/02 13:32
ネタバレ
傷だらけの
落ちてきた。彼は、傷だらけの銀河。
戦う気持ちもすり減った天音は、銀河と出会う。
傷をつくってくる銀河の手当をしてお昼を過ごすことで
少しずつ自分の傷も治しているんだなぁ。そんな風に思った。
それでもがんばって歩く天音を、銀河を応援したい気持ちで読みました。
僕らの世界は思ったほど優しくないのかもしれない。
厳しくて、ちょっとだけ優しい。
その優しさに出会ったとき「ありがとう」と言えるのだなぁ。
読み終わったとき、銀河という大きな思いから、天の音が聞こえてくる。
2017/06/01 15:38
ネタバレ
この愛しきかすり傷
「銀河のこと、待ってるよ」
突然現れた傷だらけの彼。いつも持っている絆創膏で手当てをして、お昼を一緒に食べるようになった。本当にただ、それだけの関係。
でもいつしか、お互い惹かれあって大切な存在になってゆく。傷を抱えていたのは銀河だけじゃない。きっと天音も、銀河に傷を癒してもらっていたのかもしれない。
ふたりの絶妙な距離感をこんなにもうまく描ける作者さまを本当に尊敬します。特別な何かがあるわけじゃない。でも心があったかくて泣きたくなる。これからふたりの道がどう絡まってゆくのかなんてわからないけど、銀河はきっと、いや絶対に天音を見つけ出してくれるんだと思います。
作者さまのあたたかくて人間味のある世界観がだいすきです。是非ご一読を。
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