パーティー会場を出て

周りに人がいないことを確認してため息をつく

「こらこら。姫がため息をつかないの」

振り向くと

この国の王子、マルサが私に近づいてくる

『マルサ兄様・・』

私の唯一の兄弟でもあり

このマリーン国時期王様でもあるマルサ兄様

私の目の前に立ち、頭をポンポンと叩く

『だって・・』

兄「分かってる。外見しか見ないやつなんか相手にするな。」

言わなくても分かってくれる人がいるって幸せよね

『はい』

兄「さぁ戻ろうか」

マルサ兄様が手を差し出し、私は自然とその手の上に手をのせた