どのくらい泣いていたのでしょうか

さすがに涙は止まり、ライド様から離れる

『ありがとうございました』

「いや」

『でも何でライド様がこのパーティーに?』

「あぁ。実はラーク国第一王子なんだ」

え?

「父上にお願いしてこのパーティーに参加した。マリアに会いたくてね」

よくみるとライド様は王族が着る正装でラーク国の国旗がついていた

『もっ、申し訳ありません。ライド様のお召し物を』

涙で汚してしまったのだ

「何、いいさ。マリアのためだから」

ニコッと笑うライド様にドキドキする

「あの時言ったよね?次に会ったら君を離さないって」

『はい。離さないで下さいませ』

「フッ。マリアは可愛いね」

ライド様の顔が近づいてきたため

目を閉じる

唇にライド様の唇が触れる

「もう離さない」

『私も離しません』

だってあなたが初めて私の中身を見てくれた人だから









あなたが初めて本当の私を愛してくれたから