「お前はっ!」

ドレク様の驚く声

助けて頂いた人は誰かと顔をあげると

『ライド様・・』

素敵に着飾ったライド様がいた

「ドレク、手荒く姫を扱うのはどうかと思うがな」

「なっ、なんのことだ!私はただ姫と話をしようと」

「姫の手が赤くなるまで引っ張るとはな」

私の手は赤くなっていたのだ

周りにいた人達も私を心配そうにみていた

それに耐えかねたのかドレク様はそそくさといなくなった

『あ、ありがとうございます』

「ちょっと来てくれ」

私をお姫様だっこをした瞬間

女性の悲鳴や歓声が聞こえる

『わ、私歩けます』

「いいから」

そのままパーティー会場をあとにする