すると美乃梨ちゃんはポカーンとした顔をした。


「あーちゃん、シャルおじちゃんは王子様みたいね!あーちゃんお姫様になるの?」

そうきらっきらした笑顔で綾乃に尋ねている。

「お姫様じゃないけどお嫁さんにはなれそうよ?」

「じゃあ綺麗なウェディングドレスを着るんだね!すごいね!楽しみだね!」

とっても微笑ましい姪っ子ちゃんとのやり取りを見守っていると中から男性と女性が来る。


「こら、美乃梨勝手に出ちゃダメじゃない!こんな所ですみません。どうぞ中に入ってください。」

そう声をかけてくれたのは綾乃のお姉さん。
綾乃ととても似ている。
綾乃もきっとこんな感じになるんだろうな。

「突然ですみません。お邪魔します。」

そう言って綾乃と美乃梨ちゃん、俺は家に入った。

「いらっしゃいませ。美乃梨がご迷惑掛けませんでしたか?」
そう声をかけてくれたのはお姉さんの旦那さんだ。
「いいえ、とっても可愛いですね。」

「ありがとうございます。いやぁ、本当に日本語お上手ですね。」

そう言って微笑んでいる旦那さんは穏やかそうな人だ。