そうして準備も済んでジークの運転する車に乗り込み綾乃のお姉さんの家に出発した。

綾乃は2回目のデートで買ってあげたワンピースを着てくれている。
やはり、綾乃にとても似合っている。

「うちもね、多分心配はされても反対はされないと思うから。そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。電話から聞こえてきた様な感じだしね。」

そう微笑んでくれた綾乃に微笑み返し

「それでも綾乃をお嫁さんに下さいって言うのは緊張するよ。でもちゃんとして認めてもらうよ。俺には綾乃だけだからね。」

そうしてギュと肩を抱き寄せるシャルに寄りかかりながらいろんな話をしてるうちに姉の家、私の実家に到着した。

インターホンを押すと

「はーい。綾乃おかえりなさい。あ、こら美乃梨。」

ドタドタ、ガラガラ

「あーちゃん!いらっしゃーい!」

そう言って小さな可愛い女の子が出てきて綾乃に飛びついている。

「美乃梨、久し振りだね。また大きくなったね。」
そう言って綾乃も抱きしめている。

そんな可愛い女の子が俺を見て大きな目を更に大きくしてパチパチと瞬きして見つめてきた。

「金髪のおじちゃんがあーちゃんの彼氏なの?」
そうコテンと頭を傾げて聞いてきた。

若干おじちゃんに凹みつつでも綾乃の姪っ子。
俺は親世代と思い至って答えた

「初めまして、美乃梨ちゃん?そう、俺があーちゃんに結婚してって言ったんだ。シャルルって言うんだ。シャルおじちゃんって呼んでくれたら嬉しいな。」

そう目線を合わせて微笑み頭を撫でてあげる。