そうして朝食も済んで互いに着替えて出掛けられる準備を整えた所で綾乃にお姉さんに電話してもらう。


「もしもし?お姉ちゃん。休みの朝からごめんね。今日は何か用事ある?
あ、特に無いのね。
あのね、この間お付き合い始めたって言ったでしょう?その彼がお姉ちゃんに挨拶したいって言ってくれたの。今日連れていってもいいかな?」


この発言の後ににわかに電話の向こうが騒がしくなった


「ママ、あーちゃん来るの!!やったーー!!」

「え?綾乃ちゃんが彼氏連れてくるって?わー大変だ、どうしよう!?」

「挨拶ですってどーしましょ!?確かフランス人って言ってたわ!フランス語なんて分かんないわよ!?」


電話の向こうでパニックが起きてる、主に姉夫婦に。

「お姉ちゃん、シャルは下手な日本人より日本語上手だから心配しなくて大丈夫だからね?
お昼前に行くからご飯もこっちで何かしら買って行くから心配しないで。とにかく家で待っててちょうだい。」


「あら、日本語上手なの!良かったわ。じゃあ待ってるから気を付けていらっしゃい。」

「うん、それじゃあ後でね!」


無事に訪問のアポイントメントを取れたようだ。

準備をして向かう事にする。
その前にうちの使用人を紹介する事にした。