そのあと、先輩に家まで手を繋いで送ってもらった
「ところで先輩、いつから一人暮らしなんですか???」
「今月末かなぁ~」
「そっか。今度は本当に先輩と会えなくなるんですね...」
「大丈夫!離れてても俺らは運命で繋がってるんだから。
とかって...ちょー臭いセリフだな」
「ほんと!先輩!ちょーキザ男ですね~」
「な、笑ってしまうな」
そう言って私たちはまた笑い合う。
先輩といると私はあっという間に笑顔だ
「大丈夫、ちゃんと頻繁に帰ってくるし、
なにせ、ふた駅だからな??」
「先輩、それ新幹線ででしょ?!!」
「そーだけどふた駅ぐらいちょちょいのちょいだろ??
大丈夫、離れてても俺は未緒しか見ない」
「吉岡先輩...」
先輩の真剣なまなざしにきゅんとしながら私は先輩ににこっと微笑んだ
これからもきっと不安なことが沢山あると思う。
だって、こんなにもカッコイイ先輩と遠距離恋愛なんだもん。
だけどいつだって私は今日もらったこの両想い切符を信じて強くなる。
この残りの1%は先輩と私がふたりで乗り越えていく、そして作り上げていく1%だと思うから。
先輩、こんな私だけどこれからも末永くよろしくお願いしますね。
いつかふた駅先から同じ駅になれるように私はしっかり、勉強するね
吉岡先輩.....大好き
_Fin
みなさん、最後まで読んでくださってありがとうございましたm(__)m
途中、私の個人的な都合で更新を長らくストップしてしまって、完結に半年もかかってしまいました。
楽しみにしてくれた方がいらしたら、本当に申し訳ないです。
さて、話は変わって今回のお話なんですが...
今回は『ピュア』ということを大切にさせていただきました
吉岡先輩を真っ直ぐ思い続ける未緒は皆さんにはどう映りましたか??
片思いの時の自分と重なる部分があるんじゃないかなぁなんて思ったりします
私個人的には、吉岡先輩と初めてお話ができた次の日の朝、未緒が駅を見てここで吉岡先輩とお話したなぁなんて考える場面が割と気に入っています
好きな人と過ごした場所ってそれだけでもう特別じゃないですか???
それから、今回は駅と電車にこだわって書かせてもらいました
私、電車通学を経験したことがなくって...
憧れの気持ちもあって、こんな風な題材になったのかなぁ??
実際、両想い切符の存在も知ったのはほんとにこの作品を書く少し前なんです
なかなか都会の方には伝わりにくい作品になったちゃったかもしれないんですが、
田舎の方は頭に映像が浮かんだかなぁ…??
ちょっと分かりにくいところがあったんじゃないかと反省しつつ、次の作品に活かしたいと思います
番外編も書いていきたいのですが、
一応予定では、
未緒と吉岡先輩、遠距離恋愛前のラブラブ
未緒と吉岡先輩の今後の遠距離恋愛
智弘と梨捺先輩の経緯と今後
この3本は書く予定です
まだまだこんなの書いてほしいです!というのがあればぜひ教えてくださいね
新作の宣伝ですが、
次の新作は、ザ・王道かな?という感じなんですが、
なんと同居しちゃいます
王道の中にもHaarUらしさがでる作品になればいいかなぁと思っていますので興味のある方はぜひ、読んでみてくださいね(*´▽`)ノ
『危険なアイツと暮らしてます。』
『俺のツンデレ白雪姫』の方もゆっくりと更新していきますね(∩´﹏`∩)
『両想い切符』を最後まで読んでいただいてありがとうございまし
感想ノート、お待ちしております<(_ _)>
*:...・*未緒Side.¨゚・*:..
先輩の引越しまであと1ヶ月ほど...。
先輩はその半分は私と絶対一緒にいるよって約束してくれた
今日は先輩と付き合ってから初めてのデート♡
話題のラブストーリーの映画を見る
昨日からずーっと服装に悩んで悩んで...
結果、小花柄のワンピースに決めた
先輩、かわいいって思ってくれるかなぁ~
双海駅の噴水の前。いつもの待ち合わせ場所で先輩を待つ。
駅の改札から出て少し小走りでこっちまで来る先輩はもう...カッコイイ。
先輩の私服、花火大会以来でなかなか見えなかったから、さらにすっごくカッコイイ。
「未緒??ごめん。お待たせ」
そう言ってスっと手を出してくれる先輩はまるで王子様で...。
もー私幸せだ♡
電車でももちろんいつもの定位置。
少し違うところは先輩とずっと手を繋いでること。
人に見られたらちょっと恥ずかしいから、リュックの下に隠してることはみんなには秘密
他愛ない話をして映画館に着いた
一番後ろのどん真ん中の席を取ってくれてた先輩。
「ここ、見やすそうですね」
「そーそー!絶対俺、一番後ろ派なんだよな」
なんて盛り上がってると映画が始まった
ヒロインが憧れの先輩に恋してる話で私はとっても共感した
ヒロインが泣いてるところでは感情移入して私まで泣いちゃったし。
ヒロインが憧れの先輩と結ばれるシーン...
2人はとっておきの景色が見える綺麗な丘の上で甘い甘いキスをする。
キュンキュンしていると、隣の先輩が私の手をぎゅっと握った
へ?///// 先輩!!!
今まですっごく集中してたのに一気に私の意識は右手に移動。
『大好きだよ…真奈』
そんな映画中のセリフも先輩の
「大好きだよ...未緒」
という言葉を思い出して真っ赤になった...
映画が終わって少しだけウィンドウショッピングをしてから、ご飯を食べた
先輩と食べるご飯はすっごく美味しくて、特別な気がした
すっかりと暗くなってから、二見駅から私の家までの帰り道...
「映画、ちょーよかったね
特に最後のキスシーンとか???」
先輩がにっこりと話す。
「は、はい/////」
私はさっきの先輩の体温を思い出してまた恥ずかしくなってしまった。
チラッと先輩を見ると嬉しそうに笑ってる
もぉ~絶対わざと!!
「先輩って意外と意地悪ですね!」
「知らなかった??
こーゆう俺、きらい??」
先輩は立ち止まって私の方を向いた
私はううんと首を振る
「ん?そんなんじゃ分かんない。
俺、めっちゃ不安だわ~」
なんて言って少し悲しそうな顔をする先輩
「す、好きです...!!」
私がそういうと、プパっと吹き出して笑った
「やばい。マジで可愛すぎる」
そう言って先輩は私をぎゅっと抱きしめた
「先輩!!またわざとですか!!?」
「だって、未緒が可愛すぎて、
つい意地悪したくなんの!!」
そう言われると許しちゃうじゃないですか。
「未緒??」
そう言って少し拗ねた私を覗き込む先輩。
先輩の綺麗な顔が私の前にある。
「俺も。俺も大好きだよ」
そう言って先輩は私に甘い甘いキスをする。
ほら、先輩はずるい。
こうやってもっと私は先輩のことが好きになっちゃうんだから。
「あとさ...
今日の服装、めっちゃ可愛かった」
............やっぱり先輩はズルい。
先輩が引っ越すまで、私の心臓は持つのかなぁ。
番外編① Fin__