駅につくといつの日か先輩と過ごしていたあの思い出の電車の時間になっていた
真衣は彼氏が車で駅まで迎えに来てくれるみたいで駅のロータリーでバイバイをした
私はひとり、静まり返ったホームで電車を待った。
今まで思い出さないようにしてた先輩との思い出が自然と蘇る...。
先輩の声。先輩の笑顔。先輩との挨拶。先輩との会話。
それから先輩の手のぬくもりや抱きしめられた時の感覚。幸せな気持ち。
切なかった夏祭り...最後の何通にも渡った先輩からのメール。
今まで逃げてたせいか私の胸の中でひとつひとつがぎゅっぎゅって...。
いつの間にか私の頬には涙が溢れた。
私、まだこんなにも先輩のこと好きなんだ。
まだこんなにも想ってるよ...先輩。


