「あれ、なんだよもげ太。俺じゃなくて空を見てみろって。あの沢山ある小さな光が星っていうんだぞ。素敵だろ?」
そう言って、はにかむご主人様が一番素敵だと思った。
「もんげ〜。」
「…って、猫のお前に言っても分からんか。」
「ミィ〜!」
ボクはご主人様の言ってる事が分かるのに、
ご主人様にはボクの言葉が伝らない。
ご主人様がズズーッと鼻を鳴らす。
ボクはその音に反応して一瞬の身震いをした。
「ごめんごめん。寒いよな。そろそろ中入ろうか。」
「ミィ〜。」
叶うなら、
ボクはご主人様と同じになりたい。
ご主人様と同じ、
人間になりたい。
そして一言、伝えたいんだ。
ボクはキミが大好きだ。
ってこと。
想いを伝えたいんだ。
「あ、流れ星…。」