ボサボサの頭に、ヨレヨレの服。
眼鏡をかけてキミが言った。
「うわ、コップ倒れてんじゃん!犯人はお前だな。くそっ、朝からやってくれるよ。」.
キミは、『ホントにもう〜』と頭をポリポリかいてから溢れたミルクを拭いていた。
ボク、何か悪い事をしてしまったのだろうか。
キミが窓のカーテンを開けると、日の光を浴びたボクは眩しさに目を眩ました。
「そう言えば、まだ名前決めてなかったな。お前はなんて呼ばれたい?」
キミに抱き上げられて、嬉しいボクは声を上げた。
「もげ〜、もんげ〜」
「なんだよその変な鳴き方。…よし!もげ太な。お前の名前は今日からもげ太。」
ボクの名前は今日から、
もげ太…。
とっても良い名前!
ボクはすぐに気に入った。