久しぶりに飛び出した外の世界。




人間の足の裏は軟弱で、裸足だと地面を歩くのが少し痛かった。





「にゃは!ご主人様はっけーん♪」




すぐに先を歩くご主人様を発見したボク。

ご主人様はなにかの気配を察知したのか、バッとこちらを振り向いたので、ボクは素早く塀に飛び乗り電柱の陰に隠れた。






「………?」






しばらくの静止後、またご主人様は歩きだす。






その後も、何かに警戒しながらご主人様はキョロキョロと歩いていた。





にゃるほどにゃるほど。外でのご主人様はなかなか用心深い人のようだ。




普段見れないご主人様の一面が見れてニャハハと笑いが止まらないボク。




っと、いかんいかん。





油断したら用心深いご主人様にはすぐに見つかってしまうにゃ。




ボクは口元を押さえながら抜き足差し足を心がけた。