「何かあったらすぐ逃げて。
 図書室の鍵、いつも持っててください。
 図書室に逃げ込めばいいからっ」


真剣に、マジメな話をしてくれているのに
なんだかちょっと、おかしい。


「ちゃんと聞いてください!
 いいですか?
 言い返そうとか、やり返そうとか思わず
 すぐに逃げてくださいっ!」


心配してくれてるんだ。
彼なりに、私を守ってくれてるんだね。


『うん。そうする。
 ありがとう、佐久間君。
 でも、そんなに心配しないで』