「どーにかなりそうだった」


―――トクンッ


私を抱きしめたまま
野獣がつぶやく


「仕事ソッコー終わらせて来たんだけど
 こんな遅くなっちゃった」



―――トクンッ


壊れてしまいそうな思いが
伝わってくる