着替えながら、野獣に話しかける。


『図書室に、何しにきたの?仕事は?』


「さがしものがあって寄っただけ」



図書室の奥のほうにある書棚の裏にいる私と
入口のテーブルに座っている野獣の
声のキャッチボール。



『さがしもの?』

「そう」

『何?』