螢side

今日でルームシェア4日目。
水曜日で、1週間の疲れが溜まってくる。
学校行きたくない。
起きたくない。

「はぁ………。」
起きなければ、学校へ行かなくて済むなんてことは絶対ない。
多分もうすぐくるよ。

_______________コンッコンッ。
ほらね。
「緋山君、起きてる?」
「まぁね、」
「良かったぁ。寝てたらどうしようかと思った。」
「すぐ起きるから。」
「うん、分かった。」
昨日の話。
哀川さんの秘密と、僕の秘密。
哀川さんは過去のことを教えてくれた。
僕はそれに見合うくらいの秘密を教えた。
その事についてはもう触れないでおこうか。
考えるのが面倒。
そもそも哀川さんだって、人の過去にいちいち口出したりしないでしょ。
哀川さんは、すぐ騙されたり、利用されたりしそう。
そして騙されている様子が目に浮かぶ。
だけど本人はそれに気づいてない。
まぁ、所詮想像だけど本当にありそうだ。




「じゃあ、準備しようかな。」